東岐波里づくりグループ(山口県宇部市)

● 活動項目

干潟等の保全

● 組織の構成

漁業者、山口県漁協東岐波支店、地域住民(24名)(サポーター:山口県)

● 地域の現状・課題

  • 東岐波地区は山口県南西部に位置し、周防灘(瀬戸内海)に面している。
  • 山口県のアサリ漁獲量は、1966年にはピークの7,720トンであったが、餌料環境の変化や乱獲、ナルトビエイの食害などにより1985年以降、急激に減少し、2004年にはわずか3トンになった。
  • 当該地区においても、アサリ等二枚貝の資源回復が求められており、干潟の保全活動を実施することにした。

活動場所の干潟の様子

● 活動の内容

  • 干潟の保全活動として、被覆網を用いた保護区域の設定、耕うん、稚貝の密度管理を実施している。
  • 主な取り組みは被覆網(目合1cm)による保護であり、アサリ密度の高い場所で間引いたアサリを耕うん場所へ再放流している。
  • 25cm×25cmの枠内でアサリ重量が400gを超える場所で間引きを行い、密度管理の目標として500個体/㎡になるように調整している。

被覆網の設置

25cm方形枠内のアサリの確認

稚貝の密度管理(間引いたアサリの再放流)

保護区域の整備(転石等の除去)

● 活動の効果

  • 密度管理を徹底しているため、アサリの生物量は500~600個体/㎡と高い水準を維持できている。
  • 静穏域のため、被覆網を設置するだけでもアサリ等二枚貝が増殖しやすい環境にあるが、地点によってはアサリが減少することもあるので、活動区域の管理をしっかりと行い、干潟環境を整えていく必要がある。

アサリ生物量(個体/㎡)の推移

間引いたアサリ(大型の個体は別の場所に、小型の個体はその場所に再放流している)