椹野川河口干潟を守る会(山口県山口市)

● 活動項目

干潟等の保全

● 組織の構成

漁業者、椹野川漁協、地域住民(75名)

● 地域の現状・課題

・椹野川は、山口県山口市北部の龍門岳を源として、周防灘の山口湾に流入する延長30kmの二級河川で、河口部には西瀬戸有数の干潟が広がっている。

・河口干潟は、日本の重要湿地500にも選ばれ、地区の漁業においてはアサリやシジミの優良漁場となっている。

・近年、上中流域からの浮泥流入などの影響で、河口干潟の生態系の悪化が進行している。また、これまで見られなかった南方系のナルトビエイの群れの来遊と、それによるアサリやシジミなどの二枚貝類の食害が大きな問題となっている。

椹野川流域活性化交流会への参加(耕うん等)

● 活動の内容

・河口干潟の再生を進めるために、地域住民、NPO等団体、行政関係者などで構成する「椹野川河口域・干潟自然再生協議会」が平成16年に設立された。また、平成17年から漁協中心で行っていたナルトビエイ対策については、平成25年度に当該組織を設立し、持続的に取り組みが行えるよう体制を強化した。

・当該組織の主な活動は、河口域に来遊するナルトビエイの除去である。川の横断方向に刺網を張り、群れで来遊する7,8月に主に採捕している。

・その他にも、食害からシジミを守る防護ネットを設置し、被害実態を調査するモニタリングも実施している。

ナルトビエイ除去作業

普及啓発イベントの開催

● 活動の効果

・ナルトビエイの除去尾数は、平成24年度まで変動はあるが50尾前後で推移したが、直近5ヶ年は、多い年でも28尾と減少しており、長年の活動の効果が現れていると考える。

・シジミ資源の回復については、保護ネットによる被覆の有無により、密度差が3倍あり、その対策の有効性が確認された。資源回復を促進させるためにも、今後、更に検討を深めたい

ナルトビエイの除去尾数

保護ネットの効果試験結果(H29年度)