守江湾干潟保全の会(大分県杵築市)

● 活動項目

干潟等の保全

● 組織の構成

漁業者、大分県漁協杵築支店(32名)

● 地域の現状・課題

・杵築市は別府湾の北東部に位置しており、市の地先には守江湾と呼ばれる入り江がある。この守江湾には広大な干潟が広がっており、アサリやカキ、ハマグリなど漁獲対象種となっている生き物から、アオギスやカブトガニのように絶滅危惧種として保護の対象となっている生き物まで、多様な生物が生息している。

・守江湾干潟には平成23年頃まで大量のアサリが生息し、毎年春頃には潮干狩りを楽しむ人で干潟が埋め尽くされる程だった。しかし、平成24年7月の豪雨災害以降アサリの漁獲量は激減した。その後も、稚貝発生量の低下やクロダイ等による食害の要因によって、以前のような水準に回復できていない。

・活動の課題としては、年間を通して母貝団地の維持管理が必要となっており、管理手法の簡便化やコストの削減等の対策が求められている。

杵築城と干潟

過去の潮干狩りの状況

守江湾干潟で産卵するカブトガニ

● 活動の内容

・保護区域の設定

被覆網と砂利網袋による母貝団地を造成し、産卵量の増加を図る。

設置した被覆網・砂利網袋には、アサリ稚貝の放流や網のメンテナンス、アサリの密度管理などの管理作業を行う。

・食害生物の除去(複足類)

母貝団地以外の干潟では、対象生物をツメタガイ(卵塊含む)、サキグロタマツメタ、アカニシとして、食害生物の除去を行っている。

被覆網の交換作業

砂利網袋の交換作業

腹足類の除去作業

● 活動の効果

・母貝団地内のアサリ現存量は18トン前後(R6.9月)であり、産卵量の増加には一定程度寄与していると考えられるが、守江湾全体としてのアサリ資源の回復は見られない。

・今後もアサリの産卵する場を確保するために、母貝団地の管理を継続すると共に、地域小学生を対象としたアサリの間引き体験など行って、環境学習・体験学習の場としても広めていく。

モニタリングの状況

小学生による間引き体験の様子