● 地域の現状・課題
・加茂川は西日本最高峰である石鎚山(1,982m)に源を発し、名水百選「うちぬき」に代表される西条市の地下水を涵養しながら瀬戸内海に注ぐ流長約28㎞、愛媛県管理の二級河川であり、県内外から多くの釣り人が、鮎釣り、渓流釣りを目的として訪れている。
・山間部での不法投棄、夏季にはキャンプ利用者の放置ゴミ等、河川環境や景観の保全に悪影響を与える問題が生じている。

活動が行われている地域

アユ釣りの風景
● 活動の内容
・加茂川流域の環境保全活動を行い、川を訪れる人が親しみを持ち、愛される川であり続けることを願い漁協と漁業者、活動に賛同した企業とともに、平成25年度に当会を設立した。
・西条を育んでいるきれいな加茂川の維持、環境保全が目標であり、各所に啓蒙啓発看板を設置し、利用者に呼び掛けている。
・年2回の河川清掃やヨシの繁茂を抑止するため、刈り取り活動等を実施している。
・地元の小学生に、加茂川をきれいにする会の紹介や漁協の役割を学んだ後、アマゴの体験放流を実施している。

川岸の清掃活動

活動組織によって設置された看板

アマゴの体験放流
● 活動の効果
・加茂川の保全を呼びかける啓蒙啓発看板を不法投棄場所に設置(10箇所)、河川管理者に車両規制のチェーンを設置してもらうなど、不法投棄の抑制に取り組み一定の効果を得ているが、毎年1t以上のゴミの回収を行っている。
・当会の活動を目にし、一緒に活動を行いたいと構成員に加わる一般市民もおり、環境保全の理解が深まっている。
・体験学習に参加した小学生がアンケートに「川をきれいにすることが川を大切にすることだと分かった」との記載があった。子どもの頃から環境美化の意識を持って自然に親しんで欲しい。

体験学習後に実施したアンケート