須崎市錦浦・町漁協水産多面的機能協議会(高知県須崎市)

● 活動項目

藻場の保全 他

● 組織の構成

漁業者、錦浦漁協、須崎町漁協(66名)(サポーター:(一財)みなと総合研究財団、(有)エコシステム)

● 地域の現状・課題

  • 須崎市は高知県の中部に位置しており、当該組織の活動海域はリアス式海岸で入り組んだ地形の須崎湾である。
  • 須崎湾は豊かな湾で、シラス漁、底曳網、建網、一本釣り、海士漁などの様々な漁業が営まれてきた。
  • また、複雑な地形のために湾内に放流種苗が残りやすく、以前から放流事業も盛んにおこなわれてきた。
  • しかし、近年は港湾工事や温暖化などの影響で湾内の環境が変化し、藻場の衰退やそれに伴う湾内の生態系の変化が生じている。

須崎湾全景

● 活動の内容

  • 須崎湾内に藻場を再生し、以前のような豊かな生態系を取り戻すことを目的として、ウニ類の除去や母藻の設置、海岸および海底の清掃、魚介類の種苗放流などの取り組みを行うことにした。
  • 平成30年度より開始し、(一財)みなと総合研究財団や(有)エコシステムの指導を受けながら活動を実施している。
  • 放流する種苗は、以前に須崎湾に生息しており、水質の改善にも効果のあると考えられるヒオウギガイを選定した。

ウニ類の除去(左)と設置した母藻の確認(右)

船による海底の清掃(左)とヒオウギガイ種苗の状況確認(右)

● 活動の効果

  • 令和5年度は、ウニ個体数が多く駆除が追いつかなかったが、述べ72名が参加して活動した結果、ホンダワラ等の海藻類の生物量の維持が確認されている。

モニタリングの様子