● 地域の現状・課題
- 能古地区は、福岡市博多湾の中央にある能古島に位置し、市営渡船で10分を要する。
- 能古島のアサリは、大型で味が良いことで有名であったが、近年は不漁が続いている。
- 減少したアサリを復活させるために、現在干潟の保全をすることで、アサリを増やすことを目的に活動を行っている。

海底耕耘に使用する資材の作成状況

海中で観察されたモミジガイ、キヒトデ (アサリを捕食する食害動物)
● 活動の内容
- 干潟の保全での活動であるが、活動場所が干上がらない場所であるため、特例として福岡市では浅場の保全という形で活動を行っている。
- 活動内容は、耕耘、機能低下を招く生物の除去(主にヒトデ類)、アサリ稚貝の移植、浮遊堆積物の除去(主にアオサ類)を行っている。
- 移植に関しては、近年放流効果が見られない。

船による海底耕耘の作業状況

人力による海底耕耘の作業状況

アサリ移植の作業状況
● 活動の効果
- 令和元年度まではアサリが増えた場所も確認されたが、ここ数年はほとんど確認されず、禁漁を続けている状態である。
今後の対策
- 移植しても放流効果が見られない点に関しては、食害防止のカゴ内にアサリを移植して、状況を観察してみる。
- 新たな着底素材を海中に設置し、天然採苗を行う事も計画中。

平均値にみるアサリと食害動物の生息密度(個体/㎡)の推移

モニタリングの状況