● 地域の現状・課題
・玄海地区は佐賀県の北西部に位置し、玄界灘に面している。
・近年、当地区の沿岸では磯焼けによる藻場の減少が確認されており、これに伴いアワビ等の磯根資源が減少している。
・当地区では藻場の保全が求められており、平成22年に組織を設立し、藻場の再生活動を展開している。

ウニ類の食害により磯焼け状態の海底
● 活動の内容
・ウニ類の駆除をメインに活動を行っている。
・ウニ類の駆除は潜水(スキューバー)を主とし、ガンガゼ、ムラサキウニを対象に海中内で駆除している。
・母藻の設置による藻場の藻の増殖に取り組んでいる。

ウニ類の除去(スキューバー)

母藻の設置
● 活動の効果
・現在、アラメ・カジメ類・ホンダワラ類で構成された被度40%程度の藻場が形成されている。
・活動により一定の効果は見受けられるものの、未だ回復が芳しくない地点もあることから、活動の継続が必要である。
・先進事例や専門家の意見を取り入れながら活動の効率化を図るとともに、他組織と情報を共有し、活動内容のアップデートを行っていく。

アラメ・カジメ類・ホンダワラ類からなる藻場