● 地域の現状・課題
・鎮西地区は佐賀県の北西部に位置し、玄界灘に面している。
・近年、当地区の沿岸では磯焼けによる藻場の減少が確認されており、これに伴いアワビ等の磯根資源が減少している。
・当地区では藻場の保全が求められており、平成22年に組織を設立し、藻場の再生活動を展開している。
ウニ類の食害により磯焼け状態の海底
● 活動の内容
・ウニ類の駆除をメインに活動を行っている。
・ウニ類の駆除は当初、素潜りで実施していたが、令和3年よりスキューバを導入。現在はスキューバを主とし、ガンガゼ、ムラサキウニを対象に海中内で駆除している。
ウニ類の除去(素潜り)
ウニ類の除去状況
● 活動の効果
・現在、アラメ・カジメ類・ホンダワラ類で構成された被度56%程度の藻場が形成されている。
・活動により一定の効果は見受けられるものの、未だ回復が芳しくない地点もあることから、活動の継続が必要である。
・スキューバ導入後、作業の効率化が図られ、ウニ類の駆除数が増加した。
・先進事例や専門家の意見を取り入れながら活動の効率化を図るとともに、他組織と情報を共有し、活動内容のアップデートを行っていく。
藻場
ウニ類駆除数