外津地区海環境を守る会(佐賀県玄海町)

● 活動項目

藻場の保全 魚介類の放流 漂流、漂着物、堆積物処理

● 組織の構成

漁業者、外津漁協、地域住民(51名)

● 地域の現状・課題

・外津地区は佐賀県の北西部に位置し、外津浦及び玄界灘に面している。

・近年ガンガゼの増加により藻場が減少しており、磯根資源等の生育に支障をきたしているため藻場の回復が求められている。

・外津湾では、以前から魚類養殖が行われてきたため、海底の底質環境の悪化が懸念され、底質改善が求められている。

・外津湾は、漂流・漂着物が滞留しやすく、除去、処理が求められている。

藻場の状況(活動開始前)

ガンガゼ駆除

● 活動の内容

外津地区の課題を解消するため平成25年度に組織を設立し、以下の取組を行っている。

・藻場の保全では、1年間に13回程度、素潜りにより海中でガンガゼやムラサキウニを潰し、駆除をしている。

・漂流・漂着物・堆積物処理では、1年間に4日間程度活動し毎年流木やプラスチックごみを回収・処理している。

ガンガゼ

藻場の状況(活動後)

海面清掃

● 活動の効果

・ガンガゼ駆除の活動により、藻場の状態は少しずつだが増加傾向にある。また小型海藻も見られるようになってきた。

・漂流・漂着、堆積物の処理については、毎年漂流ゴミはあるが清掃活動により底質ベントスの個体数は増加の兆しがみられている。

 実施している活動については、一定の効果は確認できるものの、根気強く活動を継続させることで、外津の海域環境を保全する必要があると考えている。

海面清掃

海面清掃

海面清掃