鹿島地区環境生態系保全対策活動組織(佐賀県鹿島市)

● 活動項目

干潟等の保全

● 組織の構成

漁業者、佐賀有明海漁協鹿島市支所、漁協青年部、女性部(451名)

● 地域の現状・課題

  • 鹿島市は佐賀県の西南部に位置し、東には有明海が広がり、西は多良岳山系に囲まれ自然環境に恵まれている。
  • 有明海では海苔の生産が盛んに行われており、その他、サルボウの採捕やクラゲ漁が行われている。
  • 近年、有明海では豪雨災害などにより、河川からの土砂や漂流物の流入で干潟の環境が悪化し、二枚貝等の死滅が多数見られており対策が必要である。

 

集合写真

● 活動の内容

干潟の環境の変化から二枚貝資源を維持・保全する取り組みを行っている。

  • 海面清掃:海面の漂流物や堆積物を除去し、干潟の環境を改善する活動を実施。
  • 機能発揮のための移植:カキ礁を造成するため、カキを採捕・移植を行っている。
  • 稚貝の沈着促進:カキの稚貝を増やすため、竹ほうきの設置を行っている。

海面清掃作業

● 活動の効果

  • 海面清掃:海面清掃を行うことで、海洋汚染の原因となる漂流・堆積物を除去することにより、干潟環境の改善が見られた。しかし、海面等で見られるゴミの量が年々増加傾向にあるため、継続して行っていきたい。
  • 機能発揮のための移植:カキを採捕・移植し生息適地の分散化を図ったことにより、新たなカキ礁の造成など効果が見られた。今後も継続して行っていきたい。
  • 稚貝の沈着促進:竹ほうきの設置により、二枚貝の稚貝沈着の効果が見られるが、今後も継続していきたい。

カキ稚貝付着状況