大浦地区二枚貝再生保全協議会(佐賀県太良町)

● 活動項目

海洋汚染等の原因となる漂流・漂着物、堆積物処理

● 組織の構成

漁業者、佐賀有明海漁協大浦支所、地域住民(801名)

● 地域の現状・課題

・太良町は佐賀県最南端に位置し、有明海に面している。

・当地区は、漁船漁業を主とし、タイラギ漁業、刺網漁業、流し網漁業で、タイライ貝、ガザミ、スズキ、サワラなどが漁獲されている。ガザミについては、「竹崎カニ」としてブランドとなっている。

・近年では、海流の流れの変化や自然災害の発生により、流木やビニール、プラスッチックなどが見られ、このことが海の環境悪化に影響を与えている。

 

 

● 活動の内容

・漂流、漂着物の処理
 太良町大浦里地区から太良町大浦竹崎地区までの約16㎞の海岸線において、海洋汚染の原因となり海洋生物の生息にも悪影響を及ぼすゴミの回収を行い、海洋生物の生息環境の改善を図る。回収したゴミは分別し処分する。

・モニタリング
 生物生息数調査を毎年14地点で行い、生物量の変化を観測し生物環境改善を図っている。

清掃作業

清掃作業

● 活動の効果

漂流漂着物、堆積物のゴミが回収されたことにより、生物生息における環境は改善されているものと思われる。しかし、モニタリング調査における生物量については、梅雨時期の集中豪雨など天候が原因である可能性と考えられるが減少する年も見られる。今後もこの活動を継続することで、生物環境の改善を図り生物量の回復を目指していく。

回収ゴミ

モニタリング