水崎地区藻場保全組織(長崎県対馬市)

● 活動項目

藻場の保全 他

● 組織の構成

漁業者、豊玉町漁協水崎支所(136名)

● 地域の現状・課題

  • 水崎地区は九州と韓国の間の島で、国境の島と呼ばれる対馬市西部に位置する。
  • 平成21年頃から磯焼けが進み、藻場の減少が目立ってきた。主な要因としてガンガゼ等の植食動物であると考えられることから、平成28年に活動組織を設立し、藻場の保全活動を開始した。

活動を実施している構成員

● 活動の内容

  • 食害生物の除去:素潜りにてガンガゼを駆除し、陸上で潰して肥料として提供する。
  • 海藻の種苗投入:アラメの種苗プレートを保護枠の中に設置する。
  • 母藻の設置:保護網内にワカメ、アカモクを海底の網、かご内に設置する。

潜水によるウニ除去

保護枠内に設置された種苗プレート

母藻の設置作業

● 活動の効果

  • 海藻被度を全体平均で見ると、平成28年度は5.8、令和3年度は8.0と上向きであるが、保護網、保護枠内では種苗・母藻ともに順調な生育が見られる一方、保護枠外では、ほぼ横ばいの状況である。

ロープに付着した海藻の幼体

成長したアラメ種苗

保護枠外の海底の様子