深江ブループロジェクト活動組織(長崎県南島原市)

● 活動項目

藻場の保全 魚介類の放流 干潟等の保全 海洋汚染等の原因となる漂流・漂着物、堆積物処理 廃棄物利活用 海の監視ネットワーク

● 組織の構成

漁業者・深江小学校・深江中学校PTA・地域住民(482名)

● 地域の現状・課題

  • 南島原市深江町は、島原半島の先端部、普賢岳の麓に位置している。有明海の豊かな魚介類に恵まれた中で漁業を営んでいる。
  • 数年前より、沿岸の環境悪化が進み、アマモ場は減少しアナアオサが堆積する干潟は機能を失っている状態であった。このような事から、昔のような魅力ある青い海を取り戻したいとの想いで保全活動を開始した。

活動を行っている地域

● 活動の内容

  • 岩盤清掃:ヒジキの成長を促すため、岩盤についたカキ殻やウミトラノオをヘラを使って除去している。
  • 食害生物の除去:刺網でヒジキ場周辺の除去などの活動を展開している。
  • アマモの移植及び播種:紙粘土方式でアマモの移植を実施している。
  • 保護区域の設定:杭・ロープでヒジキ場の保護を行っている。

岩盤に付着した海藻

アマモの種苗

● 活動の効果

  • 令和3年度のモニタリングの結果、アマモ・ヒジキの平均被度は36%であった。保全活動を行った結果、藻場の状態はやや上向きぎみに推移している(令和元年度モニタリング結果は29%)。
  • 地元小学生とのアマモ場の保全活動は、5年生の恒例行事として地域で広く認識されている。子供達の関心から保護者の関心に繋がっている。

小学校での出前授業

小学生とのアマモの紙粘土プレート作成