布津地区保全活動組織(長崎県南島原市)

● 活動項目

藻場の保全 干潟の保全 海の監視ネットワーク強化

● 組織の構成

漁業者、漁業関係者、布津町漁協(124名)

● 地域の現状・課題

  • 布津地区は、長崎県島原半島の東部に位置し、有明海に面している。
  • 当地区では、ごち網や刺網、ワカメ養殖業などが行われているが、近年その水揚げは低迷してきている。
  • 近年、藻場の減少が目立ってきた為、平成25年度に活動組織を設立し藻場の保全活動を開始した。

活動を行っている地域

● 活動の内容

  • 岩盤清掃:海藻の自生する岩盤に付着しているカキ殻等の除去を行っている。
  • 海藻の種苗投入:ひじきの種苗をロープに取り付け、藻場へ胞子の供給を行っている。

岩盤清掃

ヒジキを取り付けたロープの設置

● 活動の効果

  • 岩盤清掃や海藻の種苗投入など様々な保全活動を継続的に実施している。
  • ヒジキを中心とした海藻類の被度が、平成28年度は32%だったが、令和3年度は11%となっており、藻場は減少傾向である。
  • 今後も藻場の保全活動を継続することで、藻場のさらなる再生・改善を図っていく。

 

藻場のモニタリング