● 地域の現状・課題
- 有家地区は島原半島南東部に位置しており、有明海の南側(島原湾)に面している。
- 沿岸の藻場は減少し、干潟の二枚貝類も減少していることから、藻場・干潟を保全し、水産資源を回復することが求められている。
活動海域
● 活動の内容
- 藻場の保全活動として、海藻の種苗投入や岩盤清掃を行っており、他にも、アマモの移植や播種、海岸清掃も実施した。
種苗投入:ヒジキ種苗をつけたコンクリートブロックの設置など
岩盤清掃:着生基質確保のためにカキ殻や泥を除去 - 干潟の保全活動として、アサリ種苗の放流にあわせて、客土や貝桁による耕うんなどを行っている。
- これらの活動以外にも、海難救助訓練、海域監視などを実施した。
藻場の保全活動(岩盤清掃等)
干潟の保全活動(客土と耕うん)
● 活動の効果
- 海藻の種苗投入や岩盤清掃など様々な保全活動を継続的に実施している。
- ヒジキは被度25~50%程度の生育状況で維持されている。
- 一方、有家町漁協のヒジキ水揚げ量は近年増加傾向にあるため、構成員の取り組みに対する活動意欲は高まっている。
- 今後も多様な活動を継続することで、藻場のさらなる再生・拡大や干潟環境の改善を図りたい。
ヒジキのモニタリング状況