● 地域の現状・課題
・高島地区は長崎港から南西約14.5㎞に位置する離島である。
・かつては素潜り漁業を営む漁業者も多く、ウニ類も定期的に採捕されていたが、高齢化等による漁業者の減少により、素潜り漁の操業者も減少し、それに伴いウニ類が増加した。
・そのため、ウニ類の除去を行い、藻場を再生することにより、磯根資源の回復を図っている。
高島
密集するウニ類
● 活動の内容
・ウニ類の除去による藻場の再生を目的に、平成30年度に組織を設立し、ウニ類の除去を中心に活動を行っている。
・ウニ類の除去は、ガンガゼを対象に、長い竹の先にウニを潰す器具を取り付け、素潜りにて除去しており、令和元年度には約1万個体を除去した。(ムラサキウニ等は若手の漁業者が新たに素潜り漁を開始したため対象外とした)
・その他にも、島内小中学校を対象に、藻場や保全活動の説明などの教育学習を実施している。
ウニ類の除去作業
船上から見た除去作業の様子
● 活動の効果
・令和元年度の海藻類被度は12%と低いが、ガンガゼ類は目に見えて減少している。
・今後も藻場の再生を目指し、活動を継続したい。
藻場のモニタリング
ガンガゼが除去された海底