滑石漁場保全活動組織(熊本県玉名市)

● 活動項目

干潟等の保全

● 組織の構成

漁業者、滑石漁協(55名)

● 地域の現状・課題

・滑石地区は、熊本県北西部の玉名市南西の有明海沿岸に位置している。地区の東端部には、菊池川が流れ、海へと注ぐ。また、地区の沿岸部は干拓地で、水稲、トマトやレンコン、イチゴなどの野菜や果物が生産されている。

・菊池川河口前面には広大な干潟が形成され、多種多様な生物が育まれている。また、その干潟を利用したノリ養殖やアサリ採貝業が盛んで、地区の基幹漁業となっている。

しかしながら、アサリ漁業は平成21年以降のホトトギスガイの大量発生、また平成24年7月の九州北部豪雨の影響でアサリ資源が激減し、漁獲できるアサリが干潟から消えた。

・こうした現状から、平成25年度に滑石漁場保全活動組織を設立し、干潟の保全活動を実施することとなった。

● 活動の内容

・本組織では、アサリ資源の保護及び回復を目的として、食害生物の除去や稚貝保護を継続して実施している。

・漁場は、ホトトギス貝が大量に発生し、分厚いマットに覆われた年があったことから、それを除去するための耕耘活動を実施。また、浮遊する幼生を定着させるために、網袋へ目が小さい砕石を基質とした網袋採苗を実施し、一定のサイズに育った稚貝を漁場へ撒き、その上から被覆網を被せ、アサリの流出防止とナルトビエイやチヌ等からの食害防止し、成貝になるまで保護する取組を実施している。

・また、合成支柱を利用した柵を設置し、潮流による流速の低下や漂砂対策を行っている。

● 活動の効果

・これまでの漁場保全や資源回復の取組により、令和4年度には5年振りに採貝することができた。以降は、増減はあるものの、着実に成果が見えるようになっている。

・目に見えて成果が表れてきたことから、組織のメンバーのモチベーションも高まっている。

・今後も引続き漁場の保全と資源保護を組み合わせた活動を実施し、新たなに担い手の確保の検討も含めこの活動を進めていきたい。