● 地域の現状・課題
・川口地区は熊本市の西南部に位置し宇土市との境界にあります。この境界にはたくさんの栄養を運ぶ緑川があり、その河口前面には大きな干潟が広がっています。
・川口地区を流れる緑川の河口干潟は約22K㎡を有しており砂質干潟としては日本で最も規模が大きいといわれています。干潟には、ハマグリやアサリなどの貝類が数多く生息している。干潟前面は海苔の生産場であり、熊本市の3漁協と隣接する宇土市の2漁協がこの干潟で採貝業や海苔養殖を営んでいます。
・このように恵み大きな干潟ですが、ホトトギスガイの異常発生や、台風・豪雨等の災害時による土砂の堆積などの影響で、現在、有用な二枚貝資源が大きく減少しており、その回復が急務となっています。
● 活動の内容
・ハマグリ・アサリなどの有用な二枚貝資源の再生を図るため本組織では二枚貝の共有基地として母貝の保護区を設置し、その場の環境や貝の保全を着実に行う取り組みを実施。
・設定した保護区面積はアサリ保護区3.5ha、ハマグリ保護区0.4haを2カ所、エリアの周辺部にはナルトビエイの侵入を防止する目的で、コンポース(合成支柱)を約20㎝~30㎝間隔で建てています。
・ヨイショ(腰巻きジョレン)による耕うん・ツメタガイ除去・ホトトギスガイ除去、加えて母貝区では地区の干潟で採取したハマグリやアサリ母貝の移植、母貝の移動や食害を防ぐ被覆網の設置など、様々な取組みで母貝を保護しています。
・また、干潟だけでなく河口に広がるヨシ帯の維持を図る目的で毎年3月に刈り取り作業を行い、河川管理者や水産行政関係者、流域の市民団体、地元小学校児童などを招きヨシ焼きをしています。
● 活動の効果
・令和7年6月のアサリ・ハマグリ一斉調査における緑川河口域のアサリの平均生息密度は2,769個/㎡で昨年度より生息滅度は増加。(昨年同期2,192個)。ハマグリの平均生息密度は48個/㎡で昨年度より生息滅度は増加。(昨年同期37個)。
・しかし、この結果は令和7年8月豪雨前で、豪雨後に変化している可能性があり、残っていることを期待していたところですが、令和8年3月よりアサリ生産が好調にスタートしました。