香々地地区海岸保全の会(大分県豊後高田市)

● 活動項目

藻場の保全 他

● 組織の構成

漁業者、大分県漁協香々地支店、地域住民(86名)

● 地域の現状・課題

・香々地地区は国東半島の北西部に位置している場所にある。

・ガザミ、ヒジキ、タコ、ナマコ等が主要海産物であり、潮の干満を利用した観光漁業として地引網漁  業、建て干し網漁業が知られている。

・近年の温暖化の原因により、漁船漁業である刺し網、カゴ漁業、採藻漁業の漁獲高が減少している。ついては、海藻類が熟成していた藻場エリアについても漁獲高が大きく減少しており、現在、磯場に生育するナマコ、アワビ、サザエ等の資源が平成29年度ごろより年々減少している。

・藻場の保全として、漁場の回復には、海藻の種苗生産及び、ウニ駆除、栄養塩(施肥)、浮遊堆積物の除去が必要であり、これらの活動を本年度より継続的に実施する。

● 活動の内容

・藻場の保全の取組みを実施し、海藻の種苗生産については、農業用の肥料を小型の漁礁(海藻くん)18基に設置させ、天然ヒジキ用の栄養の効果について実施する。

・ウニ駆除については、入り組んだ漁場に近年増加している海藻類を食害とするウニについて駆除を今年度より実施した。

・栄養塩の供給(施肥)として、小型の漁礁(海藻くん)の設置場所の隣接した場所に肥料、アカモク用として施肥し、今後伸びの進歩具合についての調査を実施するが、海苔ネットが切れアカモク自体が伸びていない結果となる。

・浮遊堆積物の除去を実施することにより、海岸のゴミ清掃を2月期に約20名規模で2日間に実施することにより、環境を保護する。

● 活動の効果

・減少していた海藻類が増加しており、活動成果として、引き続き調査を実施している。

・令和3年度のモニタリング結果として、被度が高くなり、漁場の改善がみられた。今後についても、継続的に実施する。