● 地域の現状・課題
- 石垣市は、沖縄本島より約400㎞南西に位置する八重山諸島の一つの島である。
- 沿岸に日本国内最大のサンゴ礁群(石西礁湖)を有するが、近年オニヒトデによる食害や海水温の上昇による白化現象がたびたび発生している。
- 石垣島周辺のサンゴ礁の保全を図ることを目的に当該組織を結成し、サンゴ礁の保全活動を行うこととした。
石垣島の全体図
● 活動の内容
- 観測点を3区域5地点設定し、オニヒトデの除去とモニタリングを実施している。
- オニヒトデの除去は年間4~8回実施している。
- モニタリングはオニヒトデ除去の前、除去後に各地点で実施している。
捕獲されたオニヒトデ
捕獲したオニヒトデの計測
● 活動の効果
- 令和3年度のモニタリングの結果、5地点の平均被度は44%であった。
- オニヒトデの確認数の低減およびサンゴ類の平均被度が維持または微増していることから、一定の効果が表れていると考えられる。
- 地点によっては稚ヒトデの目撃もあることから、今後再びオニヒトデが急増する可能性を否定できないため、今後も活動を継続し、サンゴ礁の保全を図っていきたい。
サンゴ礁が広がる海底