海藻おしばの作り方

なぎさ(浜辺)には、いろいろな種類の海藻が打ち上げあられています。そうした海藻をひろって、海藻おしばをつくってみませんか。いろいろな色や形の海藻をひろって、思い思いの作品をつくってみよう!(情報提供 『海藻おしば協会』

準備するもの

○採集道具

ひろった海藻を入れる物(網袋やポリ袋、あるいはバケツ)

○おしばづくりの道具

バット(平らな入れ物)、厚手の台紙(はがきや画用紙)、ピンセット、楊枝(ようじ)、すのこ、段ボール、吸い取り紙(新聞紙を代用)、布地(古くなったワイシャツやさらし木綿)、重石(軽量ブロックなど)、厚めの板

方法

○海藻を採集しよう!

1.海が荒れたあとの浜辺には、ゴミのほかにたくさんの海藻が打ち上げられている。緑色や褐色(かっしょく)、紅色など「これは!」と思う海藻をひろう。

2.ひろった海藻は、むれないように網袋に入れるか、水を切ってポリ袋やバケツに入れ太陽にあてないようにして、持ち帰る。

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時期は2~4月頃が最適。干潮をねらって浜辺に行こう!

○採集した海藻をいったん保存する場合は・・・

1.1-2日後に海藻を使う場合は、水道水で洗わずに海水をよく切ってからポリ袋に入れ、空気でふくらませながら輪ゴムで袋をしめて、冷蔵庫に入れておく。

2.長期間保存する場合は、水道水で海藻についたゴミや砂を落とし、小さなポリ袋に小分けして、中の水と空気をしぼり出しながら輪ゴムで袋をしめて、冷凍庫で保存する。

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○さぁ、海藻おしばをつくろう!

1.採集したばかりの海藻や1-2日間冷蔵庫で保存した海藻を使うときは、水道水でゴミや砂を落とし、しばらく水道水につけて塩ぬきをする。また、長期間冷凍保存した海藻は、水道水を流しながら解凍する(塩分はこの間に抜ける)。

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塩分は、葉がやわらかい海藻は数分、厚いものでも10分ほどで抜ける。ただし、ホンダワラの仲間は、時々水を替えながら1日以上浸けておき、茶色のシブを洗い流す。

2.バット(平らなうつわ)などに水道水を深めにはり、塩ぬきした海藻を入れ、その下に海藻より大きい台紙(はがきや画用紙などの厚手の紙)を沈める。

3.台紙と海藻を水面に浮かべるように手のひらで支えながら、水の中でピンセットや楊枝(ようじ)で海藻の形を整え、そのまま押し上げるようにしてバットから出す。

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4.すのこ板などを斜めにし、その上に海藻がのった台紙を置き、水切りする。

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台紙を斜めにはると、角から水が落ちやすくなる。水切り時間を長くすると、海藻が縮んだり、台紙が曲がったりするので、5分ぐらいを目安に水切りしよう!

5.水切りが終わったら、①ダンボールの上に②吸い取り紙(新聞紙代用)をのせ、その上に海藻がのった台紙を置き、さらにその上に③布地、④吸い取り紙(新聞紙代用)、⑤ダンボールを順に重ねる。

6.海藻をのせた台紙が複数ある場合は、これを繰り返し重ねていき、最後に厚い板を乗せ、その上に重石(ブロックなど)を乗せる。

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布は、海藻が上側の吸い取り紙にはり付かないようにするために使用する。ワイシャツやシーツのようなテトロン混紡やさらし木綿などが理想的だよ!

7.「6.」でつくったダンボールの目にむかって、扇風機で風を送り、乾かす。

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薄い海藻は一晩、かなり厚い海藻は2~3日で乾くよ!

8.乾かし作業が終わったら、ダンボールや吸い取り紙を取り除き、布をていねいにはがして、完成!

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ほとんどの海藻は台紙にはり付くが、はがれていたら、海藻の下に糊(のり)を楊枝などに少し付け、布をかぶせて半日ほど押しておく!海藻が縮んだり、台紙にしわができていたら、もう一度水に浸けてから押しなおす!


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完成した作品をラミネート加工すると、傷まず長期間保存できるよ!


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