干潟の生き物を使った水質浄化実験

干潟に住むアサリなどの二枚貝は、海水をキレイにしてくれます。これは、大発生すると海をにごらせてしまう植物プランクトンなどを食べてくれるからと言われています。

干潟に住む二枚貝を採集して、本当に水を浄化してくれるのか自分の目で確かめてみよう!

準備するもの

○採集道具

スコップ、目の粗いザル、熊手、バケツ

○観察道具

観察用容器(蓋の部分を切り取ったペットボトルや水槽)、記録帳、時計、カメラ

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方法

○二枚貝を採集しよう!

1.干潮になる1時間前ぐらいから調査を始める。大潮の時が良いよ!

2.潮が引いた干潟の水際の泥を、深さ20cmぐらいまで掘る。

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3.掘った泥をザルに入れて、水の中でふるい、泥を洗い流す。

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4.ザルの中に二枚貝が見つかったら、干潟の水を入れたバケツに二枚貝を入れる。

5.二枚貝が10個ぐらい集まるまで、採集を行う。

6.二枚貝が集まったら、取った貝の写真を撮り、あとで図鑑などで種類を調べる。

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水のない場所(干上がった場所)では、熊手で砂をかいて、手で貝がいないか探りながら、採集しよう!また、貝殻などで手を切る恐れがあるので、手袋をした方が良いよ!

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近くに干潟がなくて貝を採集できない場合は、スーパーや水産物直売所などでいろいろな二枚貝を買って、下の実験を行うと良いよ!

○いよいよ実験

1.波打ち際などで、にごった水を観察容器にくむ。もし、にごり水がない場合は、米粉を入れて水をにごらせる(500mlの水の場合は、米粉小さじ1/4ぐらい)。

2.採集した二枚貝を、観察容器に入れる。
下の写真では、採集したハマグリとその他の貝に分けて、競争させることにしたよ!

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3.水がキレイになるまでの時間を計り、その時間を記録しよう!

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4.実験が終了したら、採集した生き物は、もといた場所の近くに必ず逃がしてあげよう!

5.観察結果を整理しよう!

以下のワークシートを参考に、観察結果を整理する。

自由研究ワークシート(PDF形式) 自由研究ワークシート(Microsoft Excel形式)

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トピックス

なぜ、二枚貝を入れると、水がキレイになるのか?


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二枚貝は、海水中の主に植物プラントンや水に浮遊するデトリタス(生物由来の有機物)など濁りの原因となる微細生物や物質を食べて生きています。


濁った海水を「入水管」から取り込み、エラで餌をこしとり、唇弁(しんべん)で餌の仕分けをし、体内に取り込み、キレイになった海水を「出水管」からはき出す。また、食べられない餌は、粘膜に包んで体外に擬糞として排出し、その擬糞は甲殻類(エビやカニ)などの小さな動物の餌となります。


このように、「二枚貝が海水中の餌をこしとる」、すなわち、海水を「ろ過」することによって、水がキレイになります。これが二枚貝の水質浄化能力です。

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