新潟県の加茂湖は離島では最大の汽水湖で、様々な生物が生息しており、カキの養殖も盛んに行われています。

「加茂湖活動組織」は平成25年度から加茂湖でヨシやアマモの保全活動を実施しており、順調に成果が出ていたのですが、近年、アマモ場が衰退してきていることが分かりました。

そこで、今年度はアマモ場衰退の原因を突き止めるため、サポート専門家の協力を得て、アマモ場の消失した区域と残存している区域で水温などの定点調査を行うことになりました。

秋に報告される調査結果を基に、今後の保全活動を検討していく予定です。

(担当サポート専門家:石川 竜子 氏)

調査中に見られたアマモ

 6月5日(日)に長崎県長崎市の「外海地区活動組織」では、恒例の長崎大学全学スキューバーダイビングサークル(通称、イサナ)との協働によるウニの除去活動を行いました。当日はあいにくの雨。お昼ごろから波も立ちそうでしたので、場所を漁港近くに変更し、早めに出港しました。雨で寒く、船酔い気味の学生もいましたが、約100分のダイビングで1,844個のウニを除去することができました。ウニバスター(潜水ボンベの空気を利用してウニを潰す道具)は、空気量が改善されて好評でした。こちらのURLから実際に使用している動画をご視聴いただくことができます。

https://hitoumi.jp/torikumi/wp/wp-content/uploads/2022/06/b007cf1741cf07eccb748c0e79b3211d.mov

 また、当日は、ドキュメンタリー映画「海と⽣きる(仮題)」を制作中の長谷川友美監督も参加してくれました。船上でカメラが回ると学生や漁業者らは緊張しながらもインタビューにしっかり答えてくれました。

 このドキュメンタリー映画では、⽇本の海で藻場が激減している現状と藻場を守ろうとしている私たちの活動を伝えて行くそうです(完成は来年1月を予定)。あなたの浜にも長谷川友美監督が撮影に訪れるかもしれません。その時は、ぜひ想いをお伝えください。

(担当サポート専門家:安藤 亘 氏、南里 海児 氏)

映画撮影の様子
大学生によるウニ除去活動

鹿児島県の「日置市多面的環境保全協議会」では、ヤシガラマットを使用したアマモの保全活動を行っています。5月下旬にサポート専門家によるアマモ場のモニタリング調査を行った際は海底に敷設したマットからアマモが生えてきていることが確認され、種子をつけているものもありました。

(担当サポート専門家:川畑 友和 氏)

種子をつけたアマモ

東京都の玉川学園高等部・中等部の学生たちと沖縄県の「伊江島海の会」が連携して取り組むサンゴの育成プロジェクトがニュースとして紹介されました。

伊江島産のサンゴを約3か月間、玉川学園で育成していただいた後、1月末に伊江島へ運搬し、島周辺の海へ移殖しました。

下記のURLからプロジェクトの詳細をご覧いただくことができます。

https://digitalpr.jp/r/56011

宮崎県の「平岩採介藻グループ」と宮崎海洋高校の生徒が連携して実施している藻場保全の活動がyafoo!ニュースにて紹介されました。

詳細は下記のURLからご覧ください。

https://news.yahoo.co.jp/articles/154b43311cf26e874077e9f27699c56db7f7da75

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長崎県長崎市の「外海地区活動組織」では、磯焼けから藻場を再生させるために、毎年、長崎大学全学スキューバーダイビングサークルとウニの除去活動を行っています。ボランティアで参加する長崎大学の学生は、ヤスでは届かない水深5~10mの水深帯に生息するガンガゼやムラサキウニを、ハンマーやウニバスターを用いて水中で潰しています。

11月6日の活動では、5名の学生が潜り、岩の隙間に潜むムラサキウニを中心に約2時間の潜水で938個を除去していました。学生が参加を始めて4年目、今回で10回目を数えます。

活動に参加した韓国の留学生は「ウニが多い場所と少ない場所の海中景観の違いがわかりました。また、ウニを全部潰すものと思いましたが、数を減らしてバランスを整えることを知り、本当に勉強になりました。」と感想を述べています。この秋には、日ごろのお礼として学生から直売所に飾る看板がプレゼントされ、活動を超えて友好関係にあります。

下記の「ダウンロード」の部分をクリックすると、学生がウニ除去を行っている動画をご覧いただくことができます。こちらは360度カメラで撮影されておりますので、マウスでドラッグすることで全方向の画像が見られます。

(担当サポート専門家:安藤 亘 氏、南里 海児 氏、渡辺 耕平 氏)

学生が作成した看板と記念撮影

鏡川環境保全の会が秋晴れの中、高知県高知市鏡川の堆積土砂整備を行いました。まず河川の状態を知るために事前調査を行い整備の設計を計し重機による土砂の整備や砂州の撹拌を行い、最後に人力で河床を均します。今年は大幅に面積を広げ大がかりな整備となりました。均し作業は22名で関係団体の釣具商組合や高知大学・友釣り連盟にお手伝いただき、無事に令和3年度の活動を終了致しました。

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高知県高知市の「鏡川環境保全の会」の皆様が、9月に体験学習会「川の生き物探検隊」を開催されましたので、ご紹介します。

鏡川での生き物観察やアユの塩焼きの試食などを参加者に楽しんでいただきました。イベントの詳細は、下記のURLからご覧ください。

鏡川環境保全の会『川の生き物探検隊』開催しました♪ – 鏡川漁業協同組合 (kagamigawagyokyou.com)

鏡川での生き物観察の様子

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沖縄県伊江村の「伊江島海の会」ではサンゴの保全を中心に行っていますが、今年から新たにリュウキュウスガモの保全活動を始めることになりました。

リュウキュウスガモはアマモの仲間で、稚魚などのすみかとして利用されるほか、ジュゴンやウミガメ類の餌にもなります。

以前は伊江島付近で大群落が見られましたが、平成23年頃に大きく減少してしまいました。今後はリュウキュウスガモの苗を育てて海底に植え付け、増やしていく方針です。

(担当サポート専門家:永田 昭廣 氏、石田 和敬 氏)

ウミヒルモ、ウミジグサ属、リュウキュウスガモが混生する海底

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そろそろコンブの種苗生産が始まる時期になりました。

今回ご紹介する 「歯舞地区藻場造成保全会」 は北海道最東端に位置する根室市歯舞地区で活動を行っており、コンブ資源を支えるために、毎年、コンブ胞子を立ち切りロープに付着させたものをコンブ漁場に設置しています。

写真はコンブの胞子液にロープを漬ける作業の様子です。

(写真は2020年10月、サポート専門家:中尾 博己 氏の提供)

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